頑張った就職活動が実り、晴れて就職内定をもらい、新しい生活に胸を膨らませるなんて経験、私にもありました。
しかし、就職が決まったあとはバタバタといろいろな準備が必要になりますよね?
新しいスーツを買ったり、新しい革靴を買ったり、引っ越しが必要な場合もあります。
いろいろなものにお金がかかりますが、一番大きな金額がかかるものって、何だか分かりますか?
それは、車の購入です。
もともと社会人で、車は持っていて転職するという場合と異なり、新卒での就職や、既卒で就職活動二年目の人は、車を持っていないことは珍しくありません。
通勤に車が必要であるにもかかわらず、車を持っていない場合は、どうすればよいのでしょうか。
今回は、車が欲しいけどお金がない、就職で車が必要ならお金を借りて車を買うというテーマのもと、
- まだ収入がないけどお金を借りる方法
- お金を借りて車を買うことについて考える
の点について詳しく解説します。
この文章をお読みいただくことで、車を購入する際の方法についてよく理解できると思います。
ぜひ最後までお読みください。
まだ収入がないけどお金を借りる方法
ここからは、まだ収入がないけどお金を借りる方法について解説します。
この点は、一番知りたいところであり、一番説明が難しい部分になります。
まず、お金を借りるのにあたって収入状況の確認は一番重要な審査項目の一つです。
安定した収入がないということは、安定した返済が受けられないという判断に繋がります。
就職する内定をもらっている場合であれば、後々の収入についてある程度想像することはできますが、実際もらっているわけではないので確定的な審査の材料とすることができないのです。
では、就職内定をもらった学生がお金を借りて車を買うのにはどうすればよいのでしょうか。
以下に数パターン記載していきます。
親にお金を借りてもらって自分が支払う
このパターンが一番多いです。
私の経験上でも1月から3月までの間にこのような相談を受けることが多かったです。
つまり、ある程度収入がある親にマイカーローンを組んでもらって、支払いを自分たちで入金して行く形です。
これであれば、自分の属性等は関係ありませんし、金融機関としても一番お金を貸しやすい形です。
この形での借入であれば、もちろん親御さんの収入にはよりますが、ある程度購入する車の金額や車種の選択肢も増えます。(収入や毎月の返済負担に応じて借入可能な目安が決まってくるため)
自分の名前でクレジットや消費者金融に借入の申込みをしてみる
確定的な方法ではないのが申し訳ないのですが、一旦腹を割って車屋さんと話をしてみる、もしくは消費者金融にカードローンの申込みをしてみるということです。
これは、車屋さんによっては、就職の内定が出ている学生を特別な扱いで車購入のサポートを取り扱っている場合があります。
それは、仕組みとしてはクレジットを利用するのですが、返済を就職して給料を受取り始めた後に開始するという形のものです。
少しグレーなところがあるので積極的には利用をオススメできないところですが、車屋さんの車を売りたい・顧客を増やしたいという点の利益と我々の車を購入したいという利害が一致しますので可能性はあります。
グレーであると言ったのは、私がその仕組みを実施している車屋さんに聞いたところ、クレジットの申込みを行う際に虚偽の記載を行っているのではないかと思っている点があるためグレーという表現を使いました。(もちろん車屋さんはそのようなことはないと言っていましたが)
あとは、購入できる車は相当限定されますが、消費者金融に申込みを行う方法です。
借入の限度額がどうしても50万円以上にはならないので(50万円を超える借入には収入証明書が必要になる場合があるため)、購入できる車は中古車が中心になります。
ただ、自分で返す金額等も決められるので、メリットはあります。
家族の方に知られたくない場合には、プロミスを利用することで明細等が郵送されてくることもなく、安心して利用することができます。
また、消費者金融であれば、審査結果がすぐに分かりますし、プロミスであれば瞬フリというリアルタイムで365日通帳に入金してくれる仕組みもありますので非常に便利です。
親に保証人になってもらって自分名義で借入をする
これは金融機関のマイカーローンなどの例外事項で取扱可能となっている、就職内定している学生(20歳以上)を対象に、三親等以内の同居の親族(親、兄弟、祖父母など)を連帯保証人として借入を行う形です。
これは、私も数回しか取扱いをしたことがありません。
ある時、取引のあるお客様から「子供の名前でお金を借りたい」という相談をいただきました。
借入は代理で行う場合は法定代理人という手続きが必要であるため、その説明を行ったところ、子供の名前じゃないと駄目だというでした。
理由を伺うと、子供に借入の大変さを理解させる・お金が親から湧いてくるものじゃないことを分からせる・欲しいものは自分で買うという目的があるようでした。
就職の決まっているお子様で、同居なさっていたので、親御さんに連帯保証人になっていただき借入をしてもらうことができました。
もし、自分自身の借入でやっていきたいと思う素晴らしい志をお持ちであれば親御さんの取引銀行に聞いてもらうのも一つです。(恐らく大半の銀行員は親御さんに借入してもらうパターンでしか案内しないとは思いますが)
内定者支援ローンを使う
これは、オススメできるかできないかは難しいところですが、無職の就職内定をもらっている大学4年生(医学・薬学部は6年生)を対象にしたローンです。
条件としては内定をもらっていることと、学年の条件、それに加えて卒業後の給与振込の指定をする必要があります。
一部の銀行と労働金庫(労金)で取扱があります。
内定者支援ローンの特長はカードローン形式を採っていて、利用限度額の範囲内で自由に引出しができるものになっています。
金利は、大体10%以下になっているので、一般的な消費者金融のカードローンよりも安い金利で利用ができます。
限度額は、50万円までのものが多いです。
使い途は自由で、車のみならず卒業旅行の資金など幅広く利用ができるものであり便利なものとなっています。
ただし、やはり縛りがキツく、給与振込の指定が条件であることや、地域的に限定されてしまうなど制約がつきまといますので、よく考えて利用を検討してください。
お金を借りて車を買うことについて考える
ここまで、まだ収入がないけどお金を借りる方法について説明してきました。
ここからは、お金を借りて車を買うことについて解説していきます。
まず、車を購入するので、車の名義は自分の名前になります。
当たり前のように感じるかと思いますが、自分のものになるということは、持っているだけでかかる費用があります。
税金は毎年かかります。
普通車なら数万円、軽自動車なら7,200円などになります。
また、自動車保険に加入しなければなりません。
これは、強制的に加入する自賠責保険と任意加入の自動車保険があります。
自賠責保険は2年間で2万数千円かかります。
任意加入の自動車保険は等級によりますが、初めて加入する場合には月々1万円以上になります。
次に、新車購入であれば車両登録日から3年後、その後は2年ごとに車検があります。
車検を受けていない車には乗れません。
整備不良車は道路交通法に違反しますので、取締の対象になります。
車検費用の相場は整備工場により異なりますが、最低でも軽自動車の5万円弱はかかりますし、普通車なら10万円はかかって当たり前になります。
そのような費用がかかることは決まっていることなので、逃れることはできません。
そこで、車のローンの話に戻ります。
車のローンは毎月の支払いがあります。
以下に一般的な車のローンの金利3%として借入金額と期間に応じた毎月の返済額を表にまとめてみますので参照してください。
月額返済額・返済期間対照表
50万円 | 100万円 | 200万円 | |
3年 | 14,541円/月 | 29,081円 | 58,162円 |
5年 | 8,984円 | 17,969円 | 35,937円 |
10年 | 4,828円 | 9,656円 | 19,312円 |
車を持つことでかかる費用に加えて、上の表の金額が毎月かかります。
なかなか新社会人にとっては軽い負担ではありません。
購入する車によって借入金額が異なり、毎月の返済額が決まってきます。
借入期間を伸ばせば、毎月の返済額は少なくなりますが、総支払額(返済元金+利息)は大きくなります。
そのような点を総合的に判断して借入金額を決めていく必要があります。
つまり、支払いが今後受け取る給料の月額と比較して負担が大きくならないように検討しましょう。
まとめ
ここまで就職するのに車が必要な場合にはお金を借りて買うというテーマに基づいて説明してきましたが、いかがでしたか。
収入が無い状況でお金を借りることには相当なリスクがあります。
できる限り少ない金額、できる限り短い期間で返済が終わるようにする必要があります。
ぜひ背伸びをし過ぎず、身の丈にあった借入を行い、素晴らしい社会人人生を送りましょう。